かざぐるま

田口綾子歌集
『かざぐるま』

けれど、犀利な彼女は知っている。
その風で あたためられた
世界の余熱に、
歌の言葉が
生かされていることを。
─────堀江敏幸

(帯文より抜萃)


短歌研究新人賞受賞作「冬の火」収録。
たしかな足取りを示す第一歌集!


君はいま泣かねばならぬ 今すぐにレイン・コートを脱がねばならぬ
祖父の記憶は雪に近づきわたくしはピエロの顔をしたゆきだるま
頬のつめたきはずのひとりをさがしつつ蕾のおほき庭を歩めり
答へなど持たぬまま会ふ雪の日に会へば雪降ることを話して
旅先にふたりでひとつのトランクを引きゆくやうに君と暮らさむ


装幀=岡孝治+鈴木美緒

2018.6.15刊/B6判/192頁
定価2,160円(本体2,000円)
ISBN 978-4-86272-586-8
販売価格 2,000円(税込2,200円)

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