短歌研究 2021年8月号

【水原紫苑責任編集・特別増大号】

大森静佳、小島なおの新作100首連作を巻頭に、
短歌の現在を代表する女性歌人たちが集結して、書き下ろし新作を掲載!


【水原紫苑責任編集「女性が作る短歌研究」】

☆巻頭提言──水原紫苑

☆新作百首
大森静佳「ムッシュ・ド・パリ」
小島なお「両手をあげて、夏へ」

☆新作五十首
紀野恵「長恨歌」
水原紫苑「片足立ちのたましひ」

☆新作三十首
大滝和子「母と素粒子」

☆対談
I=馬場あき子と水原紫苑(司会=村上湛)「歌と芸」
II=田中優子(前法政大学総長)と川野里子(司会=水原紫苑)「女性たちが持つ言葉」

☆寄稿
阿木津英「『ジェンダー』という語の出現と女性の歌」
黒瀬珂瀾「短歌と僕の生/性について」

石川美南「侵される身体と抗うわたしについて」
川野芽生「夢という刃 ―『幻想と人間』考」
今野寿美「森鷗外とジェンダー母という円環の外に出なかった人」
瀬戸夏子「名誉男性だから」
平岡直子「『恋の歌』という装置」
堀田季何「世界文学としての短歌の可能性」
松平盟子「『パリイ』との遭遇、与謝野晶子の場合」
米川千嘉子「岡本かの子の〈女性〉の逆転と拡張」

☆新作十首
飯田有子「月と女」/井辻朱美「リフレン、リフレン」/井上法子「花・野原・魚の腹」
梅内美華子「むらさきの海」/江戸雪「アップデート」/大口玲子「二人称」
尾崎まゆみ「花の企み」/帷子つらね「シャドーロール」/北山あさひ「変身」
小池純代「十韻」/榊原紘「Geschichte」/笹原玉子「いつまであをい」
佐藤弓生「はなばなに」/高木佳子「雨と白雷」/田口綾子「馬前に死す」
田宮智美「花降る」/道券はな「退路」/戸田響子「存在しない音が聞こえる」
富田睦子「ゆうがたの風」/永田紅「うすめる」/野口あや子「二盃口」
花山周子「そらみみ」/早坂類「その後の僕ら」/林あまり「夏の嘘」
松村由利子「夜が明ける前に」/睦月都「真夜中の偏食家たち」/盛田志保子「狼煙」
山木礼子「甘夏」/山崎聡子「メルヘンと慰霊塔」


〇第九回 中城ふみ子賞発表
受賞作=石井幸子「さをりの空」(五十首)
次席= 鈴木照夫「海猫さわぐ」(二十五首)
本条恵「新しい島」(二十五首)
佳作=大黒千加「荒川を越ゆ」
川?岳史「日本の遊び」
選考委員講評=永田和宏/池田はるみ/時田則雄

〇新連載
東直子の「楽歌*楽座」──第2回 一語摘み(後篇)
(ゲスト=大塚寅彦・上澄 眠 )

〇連載
吉川宏志|1970年代短歌史 3
小島ゆかり|サイレントニャー 猫たちの歌物語 #3
佐藤弓生・千葉 聡|人生処方歌集 31
工藤吉生|Twitterで短歌さがします 3

〇作品季評
第119回・後半
栗木京子(コーディネーター)/松村由利子/土岐友浩
(取り上げた作品=寺井龍哉「渋谷春愁」|柳澤美晴「石鹼まみれの星」|平井弘歌集『遣らず』)

〇短歌研究詠草
永田和宏=選 特選 太田宣子
販売価格 1,364円(税込1,500円)

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