現代短歌史 三部作 完結篇
第?巻「戦後短歌の運動」、第?巻「前衛短歌の時代」につづく戦後短歌史の決定版!
「現代短歌史」三部作の完結篇である。篠弘の博識、明晰な史観、ねばり強い探求心を
讃へる声は絶え間ないし、わたしも同感するが、一歩深く入つて読んでみると、資料と
格闘する氏の背後には歌人篠弘がゐる。或る時には作品や作家の価値判断に迷ひ悩んでも
ゐる。過去を明らめることによつて短歌の未来の闇を照らし出さうとしてゐる氏の姿は、
感動的でさへある。
──岡井隆(帯より)
【目次より】
自序
第1章 六〇年安保闘争と短歌
第2章 安保による変革の道程
第3章 中堅歌人の現実認識
第4章 思想表現と文体の論議
第5章 東京歌人集会の周辺
第6章 「前衛短歌」から現代短歌へ
第7章 戦中派による「前衛短歌」批判
人名別論文索引
装幀=猪瀬悦見
1993.3.1刊(初刷)
1994.5.1刊(第3刷)
A5判上製(貼函入)/496頁
ISBN4-88551-117-8