『女のかたち・歌のかたち』  阿木津 英著

女性の嘆きやよろこび ——短歌による、その全容

女性の歌をテーマ別に集め、短歌を作らない一般の読者も気楽に読めるように解説を付けた一冊。西日本新聞の約半年にわたる連載を中心に纏められた。
短歌史上初の与謝野晶子の出産の歌。20歳で離婚、幽閉の身となっていた柳原白蓮が思いを綴った手紙。昭和29年、その後の女性の歌の噴出口となった中城ふみ子の登場。その他、著者と同時代を生きた道浦母都子、河野裕子、永井陽子等、60人以上の女性歌人が取り上げられており、読者は20世紀100年の女性の嘆きやよろこびを追体験することが出来る。
現代短歌における女性の歌を追求し続けている阿木津英による最新評論集。



【著者プロフィール】
1950年生まれ。九州大学文学部哲学科卒業。
石田比呂志に師事、1974年「牙」に参加。
1979年、「紫木蓮まで」30首にて短歌研究新人賞受賞。
1980年、第一歌集『紫木蓮まで・風舌』にて現代歌人集会賞受賞。
1984年、第二歌集『天の鴉片』にて現代歌人協会賞、熊日文学賞受賞。
1991年、歌誌「あまだむ」を創刊・主宰。
2003年、「巌のちから」30首にて第39回短歌研究賞受賞。
石田氏死去による「牙」解散後、2012年、島田幸典とともに「八雁」を創刊。
2022年、『アララギの釈迢空』にて日本歌人クラブ評論賞受賞。


2023.8.4刊
新書判/240頁/並製
ISBN978-4-86272-746-6
販売価格 1,500円(税込1,650円)

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