短歌の伝統を踏まえつつも新たな可能性を探って来た自らの軌跡を明らかにするとともに、
短歌の未来に問題を投げかける異色の第三歌集。
第一歌集と第二歌集を私家版復刻版として添付。
【歌集より】
こゑひそめ読む五味太郎ゑほんなるあいうえおばけさしすせんさう
あしおばけのこぎりおばけひげおばけころばしおばけせんとうおばけ
ほろほろと道に降りつむ百日紅その色褪せぬ花のすがしさ
とつぐひのまへにばあばのいつしうきあめふるはかになみだかさねて
【著者略歴】
棗隆(なつめ・たかし)
1959年 北海道生まれ。
学生時代より岡野弘彦に師事し、岡野主宰の「人」短歌会に所属し作歌を始める。
現在、同人誌「はるにれ」・「滄」にて活動を継続中。
2024.9.3刊
横B5判/88頁
ISBN978-4-86272-783-1 C0092