【短歌研究文庫6】
永井陽子歌集♭(フラット)と2冊同時に刊行 ‼︎
ついに文庫化!
ひまはりのアンダルシアはとほけれどとほけれどアンダルシアのひまはり
『モーツァルトの電話帳』
没後25年にしてなおみずみずしく輝く金字塔。圧倒的なしらべの美しさ。
電話帳のように短歌を五十音順で並べた軽やかな『モーツァルトの電話帳』180首を完本収録、ほか『なよたけ拾遺』から180首、『樟の木のうた』から131首、『ふしぎな楽器』から96首、全587首収録。
あまでうすあまでうすとぞ打ち鳴らす豊後の秋のおほ瑠璃の鐘 『モーツァルトの電話帳』
ゆふぐれに櫛をひろへりゆふぐれの櫛はわたしにひろはれしのみ 『なよたけ拾遺』
べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊 『樟の木のうた』
あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ 『ふしぎな楽器』
【目次より】
◆モーツァルトの電話帳(完本)
モーツァルトの♫⇨
あいうえお⇨
かきくけこ⇨
さしすせそ⇨
たちつてと⇨
なにぬねの⇨
はひふへほ⇨
まみむめも⇨
や ゆ よ⇨
らりるれろ⇨
わゐ ゑを⇨
ん⇨
電話帳⇨
〈information〉
◆なよたけ拾遺(抄)
◆樟の木のうた(抄)
◆ふしぎな楽器(抄)
編集ノート ♯ 石川美南
【著者プロフィール】
永井陽子(ながい・ようこ)
1951年愛知県瀬戸市生まれ。十代から短歌に親しむ。69年「短歌人」入会。78年『なよたけ拾遺』で現代歌人集会賞、95年『てまり唄』で河野愛子賞受賞。2000年没。2005年『永井陽子全歌集』刊。
【編者プロフィール】
石川美南(いしかわ・みな)
1980年神奈川県横浜市生まれ。十代から短歌に親しむ。歌集に『砂の降る教室』『裏島』『離れ島』『架空線』『体内飛行』。2020年第一回塚本邦雄賞受賞。
カバー装画=井上陽子
ブックデザイン=鈴木成一デザイン室+宮本亜由美
短歌研究文庫6 新な-1
2025.3.1刊/2月21日発売
新書判/240頁
ISBN 978-4-86272-794-7