2025年4月25日発売開始!
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ボクシングで、中華で、歌人。
待望のセカンドアルバム的短歌集。短歌280首収録。
「ファンです」と貴方は俺に言ったけど今は俺も貴方のファンです ── 千原ジュニア
これら愛すべき物語とはありふれたものなのか 彼が特別に引き寄せる運を持っていたからなのか
答えは前者なのだと思う しかしその発見が偶然か必然かは こうして本になった今 後者なのだ
読むと日常が退屈だとはもう言えまい 人生いつどこにおいても名場面とはその人次第なのだから
── ILL-BOSSTINO (THA BLUE HERB)
【収録歌より】
中華屋の長男として舞い降りたばかりにすべての床のぬるぬる
マンションのエントランスにキャバ嬢の名刺散らばる美しい朝
旅館の夜の母のいびきを聞きながら遠く小さく星のひとつぶ
恋人が帰ったあとに立ててやる伏せてた家族写真を棚に
冬の夜の線香花火の先っぽに閉じ込めておけ愛なんてのは
装幀・装画=鷲尾友公
【目次】
雨は止まない
Kozakaizm
長男
Life Goes On
泣けてきました
成仏
やればできる子だった頃から
神棚に置く
愛なんてのは
脳の考え
【著者プロフィール】
1980 年、愛知県名古屋市生まれ。
2016 年、「スナック棺」にて第59 回短歌研究新人賞候補作。
2019 年、第一歌集『平和園に帰ろうよ』(書肆侃侃房)を上梓。
2025.4.1刊
四六判・プラスチックカバー/160頁
978-4-86272-788-6/c0092