どんな陽を風を言葉を浴びてきたチリ産アスパラ98円
ふたりめの子どもが生まれ、子どもたちがそれぞれに幼稚園・小学校などへと進み、
その後病を得て入院。そうした目まぐるしくもかけがえのない十二年間の作品が詰まった一冊。
🍳歌集より
どんな陽を風を言葉を浴びてきたチリ産アスパラ98円
「迷う」って打とうとしたのに三回も間違えて、もう「魔王」で生きてく
夕闇に自転車を漕ぐどうしても寝てしまう子を後ろに乗せて
イヤホンを通じて脳に送られる中島みゆきという名の麻酔
「月を跨ぎそうだよ」LINEに銀河ほどの背丈になったあなたを思う
解説=笹公人/帯=俵万智
栞=江戸雪/富田睦子/山本夏子
装幀=花山周子
🌕著者プロフィール
本条 恵(ほんじょう・めぐみ)
1979 年 千葉県生まれ。
2013 年 「未来短歌会」入会、笹公人氏に師事。
2016 年度「未来賞」、第9 回「中城ふみ子賞」次席など。
ご近所短歌サークル「たらちねmama」メンバー。
2025.09.29刊
四六判ソフトカバー/208頁
ISBN978-4-86272-813-5