湖に眠る毬藻の見る夢は夜空に浮かぶ満月の夢
はるかなる空と海との間にはまだ果たし得ぬ夢こそあらむ
うつせみの世を漕ぐ舟の安らぎはただ君という岬の灯り
玲瓏とかがやく月に照らされて廃墟となりしわが街はあり
コロナ禍、東日本大震災、生まれ故郷や父母のこと──。
石巻に住む著者が、妻と手を携えて乗り越えてきた震災後十五年の苦難や日常に見出すささやかな喜びなどを詠んだ第四歌集。
【著者プロフィール】
1959年 山形県長井市生まれ。現在、宮城県石巻市在住。
1978年 土屋文明氏が主宰する短歌結社「アララギ」会員となる。
1984年 「アララギ」を退会。
2001年 佐佐木幸綱氏が主宰する短歌結社「心の花」会員となる。
2005年 第一歌集『愛しいひと』(神谷書房)を出版。
2013年 第二歌集『海に降る雪』(神谷書房)を出版。
2015年 岳父・和田智良の句集『澪標』(神谷書房)を編集・出版。
2018年 第一エッセイ集『港の町の散歩道』(神谷書房)を出版。
2021年 第二エッセイ集『港の町は花盛り』(神谷書房)を出版。
2021年 第三歌集『瑠璃色の風』(神谷書房)を出版。
2023年 「山茶花の花のように」が第23回心の花賞候補作品に。
特定非営利活動法人かわにし文化広場理事。川西町フレンドリープラザ(山形県)と「プラザ寄席」を共催。これまでに落語家(真打)の四代目・柳亭市馬、柳家花緑、柳家喬太郎、三遊亭白鳥、三代目・橘家文蔵、入船亭扇辰、林家彦いち、三代目・桃月庵白酒、柳家三三、三遊亭兼好、五代目・柳家小せん、春風亭一之輔、古今亭文菊、講談師(真打)の三代目・神田山陽、各師の独演会等を開催。
また、石巻シアターキネマティカ(宮城県)を会場に「プラザ寄席石巻公演」を主催。これまで落語家(二つ目)の橘家文吾、春風亭与いちの独演会を開催。
山形ブラジル音楽協会会員。これまでに吉田慶子、田庫秀樹、山本のりこ、コモブチキイチロウ、谷口英治、TOYONO、伊藤ゴロー、柏木広樹、笹子重治といったボサ・ノヴァやジャズのアーチストによるライブを主催。
2026.7.7刊
四六判ソフトカバー/168頁
ISBN 978-4-86272-827-2