岡井隆こそ現代短歌である──
あらゆる角度から師・岡井隆を問い、「現代短歌とは何か」を問う。
前衛短歌の時代、ライト・ヴァースからニューウェーブへ。現代短歌を俯瞰し、
革新へ、未来へと繋ぐ渾身の評論集。
【目次より】
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走り続けた前衛歌人
一九八三年のことなど
「あばな」と言って旅立った
愛の歌
岡井隆の歌業
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抽象という技術
叱つ叱つしゆつしゆつ 岡井隆におけるリアリズムの展開
『E/T』、未知の虚空へ
薔薇抱いて
第二芸術論の後に ─岡井隆の現在
岡井隆と現代短歌
歌集という方法
『神の仕事場』を読む
総合的な精神の存在
うたに出会う
わが師系
明日の歌、今日の歌
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短歌形式の現在
題詠の饗宴の後に
現代短歌という存在
事実とリアリティーの乖離
前衛短歌という栄光
虚構の議論へ
ニューウェーブ三十年
ニューウェーブの中心と周縁
初出一覧
あとがき
【著者プロフィール】
加藤治郎(かとう・じろう)
1959年 名古屋市生。
1983年 未来短歌会に入会、岡井隆に師事。
1986年 「スモール・トーク」(30首)にて第29回短歌研究新人賞。
1988年 歌集『サニー・サイド・アップ』にて第32回現代歌人協会賞。
1999年 歌集『昏睡のパラダイス』にて第4回寺山修司短歌賞。
2013年 歌集『しんきろう』にて第3回中日短歌大賞。
2019年 歌集『混乱のひかり』刊行。
歌書に『TKO』『短歌レトリック入門』『うたびとの日々』『短歌のドア』『家族のうた』『東海のうたびと』。
未来短歌会選者。
「毎日新聞」毎日歌壇選者。「朝日新聞」東海歌壇選者。
2021. 7.10刊
四六判上製/192頁
ISBN 978-4-86272-675-9