日本語は、生命体であるかのように、古代から現代まで変わりつづけた。それぞれの時代の文法体系のすべてについて知悉することは不可能に近い。しかし、わたしたちには「歌いたい」「表現したい」という強い意欲がある。歌うためには、「言葉」が必要だし、言葉を生かすも殺すも、文法次第である。
この本は、自分の創る短歌の精妙なニュアンスを正しく読者に理解してもらいたいと念願している歌人たちに献げる実践的な文法入門である。 (本書より)
【上巻 目次より】
第1章 辞書――「ことばの羅針盤」について知ろう
第2章 動動詞――まずは「文語文法のかなめ」から
付録・活用表
( 【下巻 目次より】
第3章 助詞――「テニヲハ」の基本を固めよう
第4章 動詞――文語と口語で、どのように「活用」が違うか
第5章 さまざまな品詞――その特性と個性を知ろう
おわりに )
装幀=猪瀬悦見
2002.11.24刊
四六判上製/176頁
ISBN-10桁: 4-88551-731-1
ISBN-13桁: 978-4-88551-731-0