潮岬 ー本州最南端ー  山本忠男歌集

本州最南端の地で、豊かな自然を歌い続けてきた著者。コロナ禍や自身の病を経て、
いのちの尊厳を思い、改めて自らの歌とも向き合うこととなった。
『白波』『花吹雪』につづく第三歌集。


《歌集より》
春嵐過ぎてこの朝山の上に怒号のごとき波音ひびく
この坂を二時間かけて登り来しと媼の告げて眼は涼し
冷ゆる身を陽に温めむと坂道の日だまりに立ち海を見下ろす
労苦みな生きの証か喜寿過ぎて寂しくもあり愛しくもあり


2024.6.18刊
四六判並製/208頁
ISBN978-4-86272-772-5

販売価格 2,000円(税込2,200円)

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